■ dustbin ■
 
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■ 記念日       (DATE:2005/10/20) 
 
 
「全く、上手くできてるよな」
「どうした?あ――」
「てめぇ、『跡部』ってぇ呼ぼうとしただろ?」
「・・・・・・・・・・・・」
「沈黙は肯定ってんだよ。手塚ぁ」
「不公平ではないか?」
「あぁ?」
「お前は『手塚』で馴れた呼び方のままでいい。反面俺は変えねばならない」
「俺様の名を呼ぶのが嫌だってのか?」
「いや。嫌いではない」
「『跡部国光』になりたかったか?んー?えれぇ偉そうな名になんな」
「それでも構わなかったが・・・・祖父が哀しみそうでな」
「ま、形式はどーでもいいんだよな」
「それで何が『上手くできている』、なんだ?」
「誕生日だよ」
「跡部家でまた主催するとか話があったのか?」
「そりゃ毎回懲りずに言ってくんがな。毎度取りやめさせてる。お前、その手の好きじゃないだろ?」
「・・・・・油断せずに行けば何とか」
「油断も糞もあっか!そーじゃなくてよ、4日が俺。5日と6日がガキども。で、お前が7日。見事に4連チャンで誕生日尽くしだよなぁ」
「めでたくて良いじゃないか」
「毎日祝うのも芸ねぇだろ?いっぺんに済ませた方が合理的じゃねぇ?」
「それでは不公平となるだろう。特に子供達の場合は」
「だから5日と6日の間祝いでいーんじゃねぇ?2日連続ぐらいならまぁクリスマスみてぇなもんだし。ま、お前がそれじゃ寂しいってんなら、7日含めて3日間のお祭り騒ぎでもいーけどよ。誕生会なんて金出るからなぁ。毎日御馳走だぜ?俺様の実家ならともかくここじゃぁな」
「駄目だな」
「そう駄目なんだよ・・・・・・・・・・・って、手塚?」
「お前の誕生日を祝いたいという俺の気持ちはどうしてくれる?子供達も、景吾の為に祝いたいと思っているぞ」
「・・・・・・・・・・・・だから、ガキどものついででいーんだよ。親なんてそーいうもんだろ?」
「お前が良くても俺達が良くないんだ」
「・・・・・・・・ちっしゃーねぇな。わかった。4日は俺様は何もしねぇ。てめぇらで用意しろよ?」
「当然だ」
「・・・・・5日〜7日は俺が準備する」
「比率がおかしくないか?」
「るせぇっ!俺様が祝いてぇんだ!人の楽しみ奪うんじゃねぇっ!」
「景吾。お前」
「ああ?」
「――――油断せずに行こう」
「何に油断しろってぇんだよ!手塚ぁ!」
 
 
某所様のお題より。